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title: 持ち人数が1.5倍、自分も現場に降りる週に1on1を2〜3人へ絞る線引き
date: 2026-10-03
description: 直属の部下が8人から12人に増え、自分も現場の実作業に戻された。全員に同じ密度の1on1を配れば、1人あたりの時間は3分の2に目減りする。割り算の問題を誠実さの問題にすり替えず、判断を誤ると被害が大きい2〜3人にだけ固定枠を残し、残りを週1回3行の非同期確認に切り替える判定基準と文面を置く。
categories: [燃料管理]
tags: [1on1, プレイングマネージャー, 課長]
source: https://ai.work.naenote.net/posts/1on1-mochininzu-shiboru/
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月曜の朝、カレンダーを開くと隔週30分の1on1が12本並んでいる。春の組織変更で直属の部下は8人から12人になり、同時に、手放したはずの設計レビューと見積もりの実作業が自分の担当に戻ってきた。前回何を話したかを思い出せないまま席に着く回が、じわじわ増えている。

率直に言うと、それはあなたが雑になったからではない。割り算の結果だ。

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flowchart TD
    A[部下8人→12人] --> C[1人あたり2/3]
    B[自分も現場作業] --> C
    C --> D[全員に薄く配る]
    D --> E[異変を見逃す]
{{< /mermaid >}}

## 部下が増えて現場にも戻された会社で、1on1は「その場のフィードバック」に置き換わっている

Business Insider の取材記事（日本語版は2026年9月掲載）が、米テック業界のマネジャーの変化を伝えている。人事・給与プラットフォームのDeelは、以前はマネジャー1人あたり8〜10人の部下を目標にしていたが、管理業務の一部をAIが処理できるとして、現在は12〜15人を目標にしていると同社CEOが語っている。同時にマネジャーには「プレーヤー兼コーチとして行動する」ことを求めているという。

同じ記事では、スタートアップのエンジニアリング・マネジャーが、約20人の部下を抱え、1日約5時間を会議に使い、さらにコーディングも求められていると話している。別の企業のCEOは「形式的なものははるかに少なく、その場で行う、現場でのフィードバックがはるかに多いです」と述べる。週に30〜60分余分な時間が必要になったとき、1対1のミーティングが最初に削られるものの一つだと、同業者から聞いているとも語る。（出典: [AIで変わるテック業界の中間管理職。マネジャーの現場復帰で部下のキャリア支援は誰がやるのか？](https://www.businessinsider.jp/article/202608-tech-manager-role-career-development/)）

いずれも米国テック企業の経営者と当事者の発言で、日本のSIerの話ではない。ただ「AIで管理が楽になったのだから、もっと持てるはずだ」という論法は、あなたの会社の人員計画にもそのまま入ってくる。

## 人数が1.5倍になれば、1人に配れる時間は3分の2になる

1on1が薄くなる原因は、あなたの誠実さではなく算数にある。仮に月6時間を1on1に使っているなら、部下8人で1人45分、12人で1人30分になる。現場の実作業が戻ってくれば、6時間という分子そのものが削られる。

目減りするのは会話の時間だけではない。各人が今どの案件で何に詰まり、前回何を約束したかという文脈を頭に保つ容量も、同じ割り算で薄まる。私はこれを**文脈の目減り**と呼んでいる。12人分を均等に持とうとすると全員分がうっすら曖昧になり、誰の異変にも気づけない状態ができあがる。

AIが肩代わりできるのは、日程調整や議事メモのような管理業務の一部だ。誰の話を覚えておくかという判断と、そこで受け止める感情は手元に残る。この仕分けは[AIに渡しても課長の手元に残る3つの構造](/posts/ai-kacho-daitai-funou-nenryokei/)で書いた。持ち人数を増やす根拠が「AIで管理が楽になった」なら、減っていない側の負荷が勘定から落ちている。

打つ手は、全員に同じ密度を配るという前提を捨てるところから始まる。まず自分の1on1予算を一度だけ計算しておくと、割り切るときの根拠になる。

```
月の1on1予算 ＝ 先月、実際に1on1へ使えた時間
1人あたり   ＝ 予算 ÷ 直属の人数
先月より1人あたりが減っているなら、全員均等はもう成立していない
```

## 固定枠は「判断を誤ると被害が大きい」2〜3人にだけ残す

固定の1on1枠を残す相手は、判断ミスが表に出たときの被害の大きさで選ぶ。直属が12人いても、隔週30分の固定枠を守るのは2〜3人でいい。選ぶときは次の3問を1人ずつ当てる。

```
□ この人の判断ミスは、2週間以内に顧客か役員の前に出るか
□ この人が倒れたり抜けたりしたら、穴を埋めるのは自分か
□ この人は、定例やチャットには出てこない話を抱えていそうか
→ 2つ以上に当てはまる人だけ、固定枠を残す
```

当てはまる人が4人以上いたら、1問目の被害が大きい順に上から3人で切る。漏れた人を軽んじるわけではない。文脈を深く持てる人数に上限がある以上、厚く持つ相手を先に決めておかないと、全員が同じように薄くなる。

残した枠の準備にも燃料をかけすぎない。私は1on1で込み入った事前準備をしない。相手の話を聞きながら、その回の着地と次の一歩を頭の中で組み立てて進める。それでも準備に毎回20分以上溶けているなら、[前回のメモからAIに当日の台本まで作らせる手順](/posts/1on1-ai-delegate/)で、準備そのものを外に出せる。

## 残りの人は、週1回3行の非同期確認に切り替える

固定枠から外れた人とは、週1回の書き込みでつながる。切り替えるときは黙ってやめず、理由と代わりの窓口を先に文面で伝える。期待値コントロールを先に済ませておけば、「最近1on1がない」という不安は立ち上がりにくい。

```
担当人数が増えたので、1on1の持ち方を変えます。
・定例の1on1は一部のメンバーとだけ続けます
・それ以外の方は、毎週金曜に次の3行をチャットで送ってください
  1. 今週いちばん時間を使った仕事
  2. 困っていること（なければ「なし」）
  3. 私に判断してほしいこと（なければ「なし」）
・話したいことがあれば、いつでも30分の枠を申し込んでください。優先して取ります
```

3行は全員分に返事をしなくていい。2と3に何か書いてあった人にだけ、その週のうちに返す。「なし」が並んだ人には既読の印だけで足りる。

関係を保つための雑談まで1on1に背負わせる必要もない。私は目的のない回は飛ばしてきた。雑談がしたいなら、定例を早めに切り上げて最後の5分か10分を充てるか、一緒に昼を食べに行けば足りる。わざわざ2人きりの枠を取って雑談するほうが、互いの時間を食う。

## 逃げの一手：制度で全員の枠が決まっているなら、枠は残して15分で閉じる

会社のルールで全員との月1回の1on1が決まっているなら、回数は守る。固定枠から外した人の回は15分にし、3行の中身を口頭で確かめて終える。規程を一度読み、開催の回数と別に中身の長さまで決めているかを確かめておけば、どこまで削れるかが分かる。

選び方を間違えたかもしれないという不安には、入れ替えの条件だけ決めておく。3行が2週続けて届かない人、または「困っていること」に2週続けて同じ話が書かれている人は、その週だけ固定枠に呼ぶ。本数を絞っても1回ごとの消耗が重いなら、漏れているのは頻度ではない。事前ヒアリングと応答の型で[1回あたりの感情燃料の流出を塞ぐ弁](/posts/1on1-nenryou-ben/)がある。

## まとめ：人数が1.5倍なら、全員に同じ密度は配れない

持ち人数が増えた分だけ、部下1人に配れる時間と文脈は割り算で目減りする。厚く持つ2〜3人を先に決め、残りを週1回の3行に移す。それが割り算への答えだ。

{{< ai-disclaimer >}}


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### AI Agent Context & Resources
- **Author**: NAE
- **Source**: https://ai.work.naenote.net/posts/1on1-mochininzu-shiboru/
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