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title: 課長が全体集会の台本と研修設計をAIに書かせて査定業務へ戻す手順
date: 2026-08-02
description: 全体集会の台本、研修の構成案、議事の取り回し——誰かがやるが査定に載らない非評価労働がある。これをAIに下書きさせて実働だけを最小化し、浮いた燃料を査定対象の本業へ戻す具体手順を、プロンプト例と逃げの一手込みで示す。
categories: [AI武装]
tags: [AI活用, 課長]
source: https://ai.work.naenote.net/posts/hihyoka-rodo-ai-daiko-kacho/
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来月の全体集会で、開会の挨拶から質疑応答の想定問答まで、台本を書いているのはあなただ。今期の研修計画の構成案も、部門会議の進行メモも、頼んだ覚えのない仕事が毎年同じ手元に集まる。この手の仕事には共通点がある。査定シートのどこにも項目名がない。

{{< mermaid >}}
flowchart TD
    A[非評価労働] --> B{実働か判断か}
    B -->|実働| C[AIに下書き]
    B -->|判断| D[自分で決める]
    C --> E[査定業務へ]
{{< /mermaid >}}

## 「誰かがやる仕事」は査定シートに載らない

私が話を聞いてきた課長たちは口を揃えて言う。「全体集会の台本も研修の資料も、気づいたら自分が書いている」と。

全体集会の台本、研修の年間構成、会議の進行——この3つに共通するのは、誰かが用意しないと組織が止まる点だ。同時に、人事評価の項目にはどれも出てこない。

Microsoft Work Trend Index 2023 によれば、[仕事時間の57%をメール・会議・チャットに費やしている](/posts/ai-workload-density/)。全体集会の台本づくりも研修の構成案も、この57%の内側に隠れている。数字に表れない実働が、数字に表れる仕事の時間を静かに削っている。

外から観察してきた限り、この種の仕事が課長に集まる理由は単純だ。組織の結節点にいる人間が、最も断りにくい位置にいるからだ。[部門長にも部下にも押し返せない仕事](/posts/kacho-ai-manabenenai/)は、いつも中間管理職の机に着地する。[プレマネのポジションは、上からも下からも依頼を受ける構造](/posts/preman-kozo-kaishaku/)になっているからだ。

## 実働と判断を分ければ、AIに渡せる部分が見える

非評価労働のすべてを断るのは無理だ。だが、実働(下書きを書く作業)と判断(何を決めるかを選ぶ作業)は別の工程だ。判断はあなたに残し、**実働だけをAIに渡す**。

### 全体集会の台本

全体集会の台本は、決定事項の中身ではなく「伝え方」の作業だ。開会の挨拶、部門紹介の順番、想定質疑への回答案。ここに新しい判断は要らない。

```
全社集会の司会台本を作ってください。
条件:
- 開会挨拶(30秒)、部門紹介(各1分×3部門)、質疑応答(想定問答3問)の構成
- 話し言葉で、句読点は多めに
- 想定問答は「聞かれたくない質問」を先に3つ挙げてから答案を作る
- 各パートの冒頭に司会が言う一文を太字で示す
```

出てきた台本を読み上げて、言い回しだけ自分の口調に直す。決定事項の中身には手を入れない。

### 研修設計の構成案

研修設計で時間を食うのは、内容の妥当性判断ではなく、章立てとタイムテーブルの調整だ。この調整作業は判断ではなく実働なので、AIに下書きさせて最小化できる。

```
新任リーダー向け半日研修の構成案を作ってください。
条件:
- 目的は「1on1で沈黙が続いたときの対応」
- 3時間、休憩10分×2を含む
- 座学とワークの比率は4:6
- 見出しレベルで章立てを出し、各章の所要時間を分単位で添える
```

出てきた構成案は、社内の禁止事項(特定制度名など)だけ削って使う。ゼロから章立てを考える時間が消える。

### 議事の取り回し(進行メモ)

会議の司会そのものはあなたがやる。だが「誰の発言の後に誰を振るか」「時間超過した議題をどう畳むか」の進行メモは、事前に作っておける。判断ではなく実働なので、AIに下書きさせられる。

```
以下の議題リストで、60分会議の進行メモを作ってください。
【議題】
1. A案件の進捗確認(担当:山田)
2. 来期体制案の初回議論(全員)
3. その他

条件:
- 各議題に想定所要時間を割り振る(合計60分)
- 議論が割れそうな議題には、10分で切り上げる場合の一言を用意する
- 冒頭に「今日この場で決めること」を1文で示す
```

これを手元に置いて司会をする。進行の判断はあなたがするが、台本はすでにある。

## 検査だけして、査定業務へ燃料を戻す

3つの下書きが揃ったら、あなたの役割は「検査」に絞る。作り直すのではなく、確認するだけだ。

1. AIに下書きさせる。実働の時間をゼロに近づける
2. 検査は誤字・固有名詞・社内特有の言い回しの3点だけに絞る。内容から作り直さない
3. 浮いた時間を1回だけ計る。30分なら30分と数字で残す
4. 浮いた時間は、査定に載る本業(数字に直結する企画・提案・改善提案)に充てる。実働を手放した分だけ中核業務の時間が増える

検査の基準を3点に絞らないと、結局「自分で書き直す」に戻ってしまう。それでは燃料は減ったままだ。

## 逃げの一手

AIの下書きが的外れで、検査よりも書き直しに時間がかかる日もある。その回は諦めて手動に戻し、次回のプロンプトに「今回外れた点」を1行足すだけでいい。

全体集会や研修が「あなたが目立つ場」として期待されている場合は、実働だけをAIに渡す。オチの一言や質疑応答の勘所は自分で足す。人前での判断は残し、下書きの労力だけ手放す。

それでも引き受け自体が多すぎるなら、次の依頼が来た時点で「今期はどちらを優先しますか」と上司に選ばせる。非評価労働を断る権利は、最初から存在する。

## まとめ：査定に載らない仕事は、AIに実働だけ渡す

全体集会の台本も研修の構成案も、判断ではなく実働だ。**実働はAIに渡し、判断だけ自分に残す**。

浮いた時間は、査定に載る本業に戻す。それだけで、雇われの算数は変わる。

{{< ai-disclaimer >}}


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### AI Agent Context & Resources
- **Author**: NAE
- **Source**: https://ai.work.naenote.net/posts/hihyoka-rodo-ai-daiko-kacho/
- **Related Resource**: [「無難難題」](https://amzn.to/2AKCFNP)
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