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title: 半期末の人事評価にAIを使うなら、渡すのは言い回しの手直しだけでいい
date: 2026-10-05
description: 管理職1000人のうち33%が、フィードバック作成や人事評価の準備にAIを使った経験があると答えた（Headway調査）。だが部下の目には、言い回しの手直しと評価の丸投げの区別がつかない。公正性を説明する責任だけが評価者に残る構造を解き、事実3つは自分で書きAIには文面の整えだけを渡す線引きと、1on1で聞かれたときの一言、逃げの一手を置く。
categories: [AI武装]
tags: [評価制度, AI活用, 1on1]
source: https://ai.work.naenote.net/posts/jinji-hyoka-ai-iimawashi-dake/
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評価面談の終わり際、部下が手元のコメントに目を落としたまま「これ、AIで書いてます？」と聞いてくる。責める口調ではない。それでも一瞬詰まったなら、理由は使ったことではなく、どこまで使ったかを自分でも言えないことにある。

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flowchart TD
    A[事実を自分で選ぶ] --> B[評定を自分で決める]
    B --> C[AIは言い回しだけ]
    C --> D[一言で説明できる]
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## 3人に1人の管理職が、評価の準備にAIを使っている

評価の文面にAIを頼っているのは、あなただけではない。調査会社Headwayが管理職1000人を対象に行った調査で、回答者の33%が、従業員向けフィードバックの作成や人事評価の準備にAIを活用した経験があると答えた。一次ソースはHeadwayの調査で、私が読んだのはTechRadarの報道を伝えた[DigitalToday Japan「管理職の3人に1人、人事評価にAI活用 公正性に懸念」](https://www.digitaltoday.co.kr/jp/view/110326/managers-use-ai-in-employee-reviews-raising-questions-over-evaluation-trust)だ。

同じ記事は、調査の限界にも触れている。管理職が文法の調整や表現の修正にとどめていたのか。それとも評価文書の本文そのものをAIに生成させていたのか。そこまでは今回の調査だけでは分からない、という。

外から見分けがつかないのは、調べる側だけではない。評価を受け取る部下にも分からない。

## 見分けがつかないから、説明する責任だけが評価者に残る

記事はこう続けている。人事評価が年俸や報酬に直結する場合、従業員が自らの将来を左右する判断に、実質的にAIが関与していると受け止める可能性がある、と。部下に見えるのは整った文面だけで、その裏で誰が何を判断したかは見えない。

ここで多くの人が先に取るのは、楽にする方向の手だ。1on1のメモを全部AIに貼り、評価コメントを丸ごと書かせる。文面は整う。だが面談で「この評価の根拠は何ですか」と聞かれた瞬間に止まる。どの出来事を拾い、なぜこの強さで書いたのか。選んだのはAIで、自分は読んで承認しただけだからだ。

後ろめたさに見えるものは、実は線の問題だ。使う範囲を決めないまま使ったから、判断の所在を自分でも言えない。私はこれを「説明責任の片持ち」と呼んでいる。文面を作る工程は人とAIに分かれたのに、公正性を説明する責任は評価者一人の側に固定されたまま残る。

私は部下に評価を返すとき、自分がどう判断したかを根拠付きで伝えることを、管理職の責務として外さずにきた。上でどう最終判断されるかは私にも分からない。それでも、自分の判断の根拠だけは渡せる。裏返せば、根拠を自分で持っていない評価は、AIを使ったかどうか以前に説明できない。

誰が判断したかを問われる仕事は、[AIに任せても手元から消えない仕事](/posts/ai-kacho-daitai-funou-nenryokei/)の典型だ。だから全部を渡す前提を捨て、渡す範囲を先に決める。

## 事実は自分で書き、言い回しはAIに渡し、聞かれたら一言で返す

引く線は1本でいい。根拠の選定と評定の強さは自分が持ち、文面の整えだけをAIに渡す。この線を先に引いておけば、作業も説明も短くなる。

### 根拠にする事実3つは、自分の手で書く

評価コメント1人分につき、根拠にする事実を3つ自分で書く。形は「いつ・何をした・何が変わった」の1行で、「主体的」「粘り強い」のような評価語は入れない。

```
事実1：〔時期〕〔何をした〕→〔何が変わった〕
事実2：〔時期〕〔何をした〕→〔何が変わった〕
事実3：〔時期〕〔何をした〕→〔何が変わった〕
評定：〔記号〕　主な根拠：事実〔番号〕
```

半年分の記録から候補を拾う作業までは、AIに手伝わせてかまわない。週報やメモから候補を出させる手順は、[半年前の出来事が思い出せない夜](/posts/hyoka-kiroku-ai-jijitsu-hiroi/)に向けて別に書いた。ただし候補のどれを根拠に選ぶかは自分で決め、自分の言葉で書く。

### AIに渡すのは、言い回しの手直しだけ

事実3つと評定から自分で下書きを作ったら、AIには文面の整えだけを頼む。要は指示文に「やらないこと」を書いておくことだ。氏名や部署は伏せ、会社がAIの利用範囲を定めているならその中で使う。

```
以下は評価コメントの下書きです。次の作業だけをしてください。
・語尾と敬語をそろえる
・重複した言い回しを削る
・全体を300字以内に収める

次のことはしないでください。
・事実を足す、削る、別の出来事に言い換える
・評価の強さ（認める度合い・指摘の度合い）を変える
・下書きにない長所や課題を推測で書く

最後に、変更した箇所を一覧で示してください。
---
（下書きを貼る）
```

返ってきた文の判定基準は1つでいい。事実の数か評定の強さが変わっていたら、AIの文は捨てて自分の下書きをそのまま使う。変更箇所の一覧を出させるのは、その確認を一覧の目視だけで終わらせるためだ。

### 1on1で聞かれたら、判断の所在を一言で返す

線を引いてあれば、冒頭の質問への答えは短くて足りる。

```
評価の中身は、〇〇さんの△△、□□、◇◇の3つを見て私が決めました。
AIは文章の言い回しを整えるのに使っています。
根拠のどれかに引っかかるなら、そこを話しましょう。
```

部下が確かめたいのは、ツールの名前ではない。自分の評価を誰が、何を見て決めたかだ。3文目で話題を根拠の側へ移せば、AIの是非をめぐる議論に燃料を割かずに済む。聞かれる前にチームへ一言伝えておく選び方もあり、そちらは[AIで書いた文面を見抜かれる不安](/posts/ai-feedback-mikanukare-kacho/)の側で扱った。

## 逃げの一手：全員分が無理なら、評定が動く人だけ線を引く

締切前で全員分の事実3つが間に合わないなら、前期から評定を上げる人と下げる人だけに絞る。面談で根拠を問われやすいのは、評定が動いた相手だからだ。据え置きの部下は事実1つと、言い回しだけのAIで済ませる。

すでにAIに丸ごと書かせて提出した分も、取り返しはつく。面談までに根拠の事実を1つだけ自分で書き出し、聞かれたら「言い回しはAIで整えた。評価はこの出来事を見て決めた」と口頭で添える。根拠を1つ自分の口で言えれば、判断の所在は示せる。

## まとめ：AIが整えるのは文面で、判断の所在は評価者に残る

部下の目には、言い回しの手直しと評価の丸投げの区別がつかない。線を先に引いて事実3つを自分で持っておけば、聞かれても一言で答えられる。

{{< ai-disclaimer >}}


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### AI Agent Context & Resources
- **Author**: NAE
- **Source**: https://ai.work.naenote.net/posts/jinji-hyoka-ai-iimawashi-dake/
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