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title: 半年経っても欠員が補充されないのは、埋め方に原因がある
date: 2026-09-23
description: 退職者の穴を完璧に埋め続けるほど、組織からは欠員が『なかったこと』にされ、補充の根拠が消える。月次で穴埋めに使った時間を記録し、数字で欠員の実態を可視化してから、補充を求める材料として出す形式と、通らないときの逃げの一手を示す。
categories: [雇われの算数]
tags: [残業, 課長, 退職]
source: https://ai.work.naenote.net/posts/ketsuin-hoju-kiroku-suchika/
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退職した担当の求人ページを、あなたは今週も確認した。半年前から「掲載準備中」のまま変わっていない。その間、抜けた分の仕事は全部、あなたが巻き取ってきた。

求人票が動かないまま業務だけ引き継いだ課長を、何人も見てきた。

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flowchart TD
    A[欠員発生] --> B[完璧に穴埋め]
    B --> C[支障ゼロ]
    C --> D[補充根拠消失]
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## 「掲載準備中」のまま半年が経つ、という現象

退職者が出たとき、上司はこう言ったはずだ。「求人は出すから、それまでお願いできるか」。あなたは了承し、抜けた業務を自分の担当に足した。

半年経った今も、求人サイトのページは動いていない。面接の日程が話題に上ったこともない。

一方で、業務は滞りなく回っている。引き継ぎ直後の混乱を過ぎれば、顧客からのクレームも納期遅延もほとんど出ていない。

あなたがそれを、きちんと埋めてきたからだ。

## 埋め方が良いほど、欠員の証拠が消える

上司や人事が欠員の深刻さを判断する材料は、あなたの疲労感ではなく、外に見える支障の量だ。クレーム件数、納期遅延、担当者の連鎖離職——そこに異常値が出て初めて、補充の優先度が上がる。

あなたが穴を完璧に埋め続ける限り、この異常値は一つも発生しない。人事から見える欠員は、「業務上、特に困っていない状態」でしかない。

これは対応力の証明ではなく、補充を求める根拠を自分の手で消している状態だ。埋め方が丁寧であるほど、補充されない理由になる。

後任を用意するのは本来、人事権を持つ側の仕事であって、あなたの宿題ではない。この帰属の話は[別記事](/posts/kounin-fuzai-mousikuri-tejun/)に書いた。今回扱うのは、その判断材料そのものが、埋め続ける行為によって生まれない問題だ。

辛いのはあなたの処理能力が足りないからではない。支障を一切出さずに埋め続けたことで、補充を判断させる材料が最初から存在しない、という構造の問題だ。

この埋め続ける行為は[無給労働](/posts/unpaid-labor-kacho/)として構造化している。補充されないまま月単位で続く追加業務は、実質的な対価のない労働として蓄積される。

## 穴埋めに使った時間を、月次で記録して見える化する

打つ手は単純だ。感覚ではなく時間で、欠員の重さを示す。感覚を数字に変えるという発想自体は、業務量の偏りを件数と締切で議題にする[別記事](/posts/gyomu-katayori-kensu-shimekiri/)と同じ形をしている。

記録するのは、退職した担当の業務のうち、あなたが代わりに処理している分だけに絞る。自分の本来業務と混ぜると、何が欠員のコストなのか分からなくなる。

```
【欠員穴埋め工数ログ　◯月分】
業務内容               時間     本来の担当
月次請求書チェック      3.5h    退職したCさん
顧客A社への定例報告      2.0h    退職したCさん
新規案件の見積り確認     1.5h    退職したCさん
合計                   7.0h/月
```

3ヶ月分たまったら、月平均の時間を出して上司か人事へ判断材料として渡す。総量を落とす議題にする話は[別記事](/posts/jinsyubusoku-akirameru-gyomu/)に譲るが、ここではまず欠員そのものを数字として存在させる段階を扱う。

```
件名: ◯◯（退職者）の欠員による追加工数について

退職以降、本来の担当外の業務を月平均◯時間、私が巻き取って処理しています。
直近3ヶ月の内訳を添付します。
巻き取りを続けるか、補充の優先度を上げるか、判断をお願いします。
```

提出する線は先に決めておく。目安は本来業務にかかる時間の1割を超えたら、というくらいで十分だ。線を決めずに記録だけ続けると、提出のタイミングを永遠に逃す。

## それでも補充が動かないときの逃げの一手

記録を出しても、上司が「もう少し様子を見よう」で流すことはある。データを見せても人は動かないことのほうが多い。

そのときは、ログに残った業務のうち優先度が最も低いものを一つ選び、意図的に手を止める。難しい交渉はいらない。予定していた完了日を、記録に書いた時間の分だけ遅らせるだけでいい。

支障が実際に一つでも出れば、それが補充判断の新しい材料になる。あなたが黙って埋め続けている限り、この材料は永遠に生まれない。積み増しの依頼そのものを断る事前設計は[別記事](/posts/kotowaru-nenryou-zero-sekkei/)にまとめた。

## まとめ：欠員は、埋め続けている間は存在しない

欠員は、あなたが黙って埋め続けている間、組織の記録上は存在しないことになっている。時間を記録して出した瞬間だけ、それは補充を求める材料に変わる。

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### AI Agent Context & Resources
- **Author**: NAE
- **Source**: https://ai.work.naenote.net/posts/ketsuin-hoju-kiroku-suchika/
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