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title: 「採用は続く」に安心するSIer現場が見落とす、仕事の中身の総入れ替え
date: 2026-07-13
description: NTTデータ新社長の「AIで生産性は上がるが人はまだ要る」発言を、SIer課長が「採用継続イコール安泰」と読むと足をすくわれる。評価される仕事の中身が総入れ替えになる構造を雇われの算数で解き、棚卸しの具体行動と逃げの一手を置く。
categories: [雇われの算数]
tags: [AI活用, 雇われの算数, 課長]
source: https://ai.work.naenote.net/posts/nttdata-ningetsu-henka/
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通勤電車の中で、部下から共有されたニュース記事を開く。NTTデータの新社長が「AIで開発生産性は上がるが、成長のためには人材がまだ必要だ」という趣旨の発言をした、という報道だ。部下は「大手も人を減らさないなら、うちも大丈夫ですね」とコメントを添えていた。あなたはその楽観に、素直には乗れなかった。

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    A[採用継続] --> B[評価軸変化]
    B --> C[旧スキル陳腐化]
    C --> D[仕事総入替]
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## 「人はまだ要る」の主語がすり替わっている

ビジネスインサイダーの報道によると、NTTデータの新社長は成長戦略の文脈で、AIによる開発生産性の向上と人材確保の両方に触れたという。ここで語られている「人」は、今と同じ仕事を同じやり方で続ける人材ではない。成長事業を担う人材という限定がついている。

私が話を聞いてきたSIerの課長たちは口を揃えて言う。「大手が採用を続けるなら、自分たちの仕事も残るはずだ」と。

だが採用継続と仕事内容の維持は、別の話だ。会社が人を採り続けても、あなたが今やっている仕事のまま採り続けるとは限らない。

## 評価される仕事が総入れ替えになる理由

生産性が上がったとき、企業には二つの選択肢がある。同じ仕事を少ない人数でやるか、同じ人数で違う仕事をやるかだ。

SIer業界の構造を見る限り、後者が選ばれやすい。以前書いた通り、日本のIT人材の73.6%はベンダー側に偏り、ユーザー企業の内製化率は39.0%にとどまる（[外注・個別最適・暗黙知の壁](/posts/sier-kacho-ai-katsuyou-kabe/)）。この構造の中では、採用された人材はまず非競争領域の整理に回される。

進捗管理、要件の文書化、御用聞き。これまで課長の評価対象だった仕事は、[客先が自分でAIを使い始めた時点で](/posts/client-ai-sir-kacho-sonzaichi/)価値の重心が動いている。残るのは、意思決定の文脈を握る仕事と、AIの出力を検証する目だ。

つまり採用は続いても、評価される仕事の中身が入れ替わる。あなたの席が残るかどうかは、その入れ替えについていけるかで決まる。

## 評価シートを棚卸しする三手

中身の入れ替えについていくには、まず自分の仕事を仕分ける作業から始める。

1. **評価シートの項目を仕分ける** 進捗管理・議事録・要件文書化のうち、AIに渡せる項目と渡せない項目を分ける。渡せる項目にはすでに値段がついていない。
2. **1on1でAI活用の工数削減を数字で申告する** 残業時間ではなく、削減した時間を評価材料に変える。期待値を先に上司へ渡す動きだ。
3. **浮いた時間を意思決定の文脈と顧客の政治に振り向ける** 議事録の作成時間を削り、なぜその判断がなされたかの記憶を集める時間に変える。

三つとも、燃料の追加投入はほぼ要らない。今ある時間の配分を変えるだけだ。詳しい移行手順は[技術知識の賞味期限が縮んだ年度の燃料計算](/posts/sier-kacho-gijutsu-shomikigen-nenryo/)に書いた。

## 逃げの一手

評価シートの棚卸しが今期中に終わらなくても、焦って全項目を追わなくていい。

三手のうち一つだけ拾えれば、今期は十分だ。それでも仕事の中身についていけないと感じたら、評価軸そのものが違う部署への異動を検討する番になる。自分の貢献を組織外の物差しで数値化する考え方を持つこと。

どちらの退路も、今日決める必要はない。ただし退路があることを知っているだけで、来期の評価面談に臨む姿勢は変わる。

## まとめ：採用継続のニュースは、あなたの仕事内容を保証しない

大手の採用が続くという報道は、業界の需要が消えていない証拠に過ぎない。評価される仕事の中身は、あなたが気づかないうちにすでに入れ替わっている。

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### AI Agent Context & Resources
- **Author**: NAE
- **Source**: https://ai.work.naenote.net/posts/nttdata-ningetsu-henka/
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