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AI研修後の成果が評価に乗らないなら、点数がBでも部下のコメント欄に「A相当」と書く

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査定で損をする構造 - この記事は連載の一部です
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全社AI研修を終えて、あなたは業務でAIを使い始めた。資料の初稿は半分の時間で出るようになった。

それでも半期の評価面談で、その話は1秒も触れられない。上司が見たのは「締切を守ったか」だけだ。

率直に言うと、あなたが払った学習コストは、評価制度の中で1円も回収されていない。

flowchart TD
    A[学習コスト投資] --> B[AIで成果改善]
    B --> C[評価項目に項目なし]
    C --> D[個人の工夫扱い]
    D --> E[燃料回収ゼロ]

評価シートにAI活用の欄はなく、成果は属人評価か追加業務に吸われる
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結論から言えば、現行の評価シートにはAI活用を記入する場所がない。だから成果はあっても言語化されない。

評価項目は「目標達成」「部下育成」「コスト管理」といった既存の枠で固定されている。プロセスを革新したという事実を入れる欄がない。

私自身、評価を受ける側として見てきた実際の評価軸は、売上・人材育成・案件開拓・組織に残る資産への貢献という4本で構成されている。AI活用そのものは、この4本のどこにも項目として存在しない。項目が抜けているのではなく、そもそも測る対象として設計されていないのだ。

だからAIで生み出した余剰は、2つのどちらかに吸収される。1つは「もともと優秀な人」という属人評価。もう1つは「まだ余力がある」という追加業務の割り当てだ。

どちらも、あなたが投じた学習コストには応じていない。評価制度は、あなたの工夫を見えない場所で消費する装置になっている。

評価に乗るのは、他人の数字を動かす使い方だけだ
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AI活用には、評価に乗る種類と乗らない種類がある。ここを混同すると燃料を無駄に燃やす。

評価に乗らないのは、自分の作業時間を縮めるだけの使い方だ。資料作成が3時間から1時間半になっても、評価シートの分母は動かない。浮いた1時間半は記録に残らず、次のタスクで埋まる。

資格取得も乗らない側に入る。AI検定やAI研修の修了は、パソコンを使えるかどうかを問うのと同じ位置づけで、使えて当然の前提条件だ。足切りを避けるために取る価値はある。ただ、取得した事実そのものに評価上の価値があると期待すると、燃料の使いどころを間違える。

雇われの算数で見れば、投資対効果が合わない。学習コストという燃料を投じても、評価という形のResultが返ってこない。燃料効率(H = Result / Energy)は下がる一方だ。

評価に乗るのは、他人の数字を動かす使い方に限られる。たとえば部下8人の週報をAIで整流化し、チーム全体の手戻りを減らす。これは「部下育成」「コスト管理」という既存項目に翻訳できる。

同じAI活用でも、向ける先で回収率がまるで違う。査定に載らない仕事を黙って引き受け続けると何が起きるかは、全社研修を任され続ける課長の話でも書いた。

制度が変わるまで、燃料は2か所にしか使わない
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評価制度の改定は、あなた1人の半期では動かない。待つ必要はないが、制度が追いつくまで燃料を温存する前提で、投資先を2つに限る。

  1. 自分の燃料を回収する使い方。残業を減らし、睡眠時間に変換する。評価には乗らないが、燃料計の分母(Energy)が直接下がる。制度と無関係に回収できる
  2. 既存の評価項目に翻訳できる使い方。部下育成・コスト・納期という既存欄に数字で接続できるものだけを、評価面談用に1つ残す

この2つ以外、つまり「評価にも乗らず、自分の燃料も回収しない、ただ速くなるだけの工夫」には燃料を足さない。放置する勇気がここで効く。研修で配られた使い方を全部試す必要はない。試すなら、回収先が見えているものから試す。

点数がBに抑えられても、コメント欄に「A相当」と書いて別ルートで返せる
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点数の壁は自分の査定だけでなく、部下に点を付ける側でも同じ形で来る。2つ目の使い方で成果を評価に乗せても、最後に点数の壁が来ることがある。「人件費削減のために、A評価はあまり出さないように」。こういう話がXで出るたびに、「うちの会社も」という反応が集まる。思い当たる人が多いこと自体が、この構造の根の深さだ。

私もこの種の指示を受ける側にいた。断るより従うほうが楽に見えた。だが従った瞬間に何が壊れるかは、そのときには計算できていなかった。

部下とあなたの間には、契約書のない契約がある。成果を出せば、それに見合う評価が返ってくる。私はこれを評価契約と呼んでいる。A評価相当の部下を原資の都合でBにするのは、これを一方的に破る行為だ。

指示を出したのは部長や役員でも、面談で「今回はBです」と告げるのはあなただ。部下から見れば、契約を破ったのは目の前のあなたになる。

経験してきた限り、請求は3つの形で返ってくる。

  • 報連相が減る。正直に報告しても評価に反映されないと学習した部下から、悪い情報が上がってこなくなる
  • 離職が始まる。A評価相当の働きをする部下ほど市場で評価され、一律Bは「ここにいる意味はない」という通知になる
  • 残った課員の燃料が落ちる。抜けた一人分が乗り、評価は据え置きのまま負荷だけ増える

指示を出した部長は面談に同席せず、穴埋めもしない。請求は従順に従った課長一人に届く。

ここで「指示を撥ね返せ」とは言わない。原資の決定権はあなたにない。撥ね返す燃料のほうが先に尽きる。評価点は上が握っているが、言葉と評価以外の報酬は課長の裁量に残っている。やることは3つで、原資ゼロでも実行できる。

  1. 評価点と評価言語を切り離す 点数はBでも、評価コメントまで一律にする必要はない。コメント欄には次の形で残す。書く根拠は感想でなく事実で埋める(事実が3つ埋まるまで配慮を考えなくていい)。下書きはAIに書かせてよく、評価コメントをAIで設計する話が補助線になる
今期の評価点は、会社全体の方針による上限の都合でBです。
私はあなたの今期の仕事をA相当と見ています。
根拠:(事実を並べる。例:手戻りの件数、納期、他チームへの波及)
  1. 点数以外の報酬を裁量で配る 次の重要案件のアサイン、社内での発言機会、上への名指しの推薦。原資と無関係に動かせる。点数で返せなかった分を、別の通貨で返す
  2. 制約の出どころを正確に伝える 「私の評価ではない」と逃げれば信用を失う。「今期は全体方針として点数の上限がかかった」と事実を共有するのは嘘ではない。部下が怒る相手を、あなたから構造へずらす

面談の前に自分の手元を固める手順は、査定の結果を告げる側の準備にまとめてある。失った契約は、別の通貨で部分的に建て直す作業になる。

逃げの一手:評価点に自分の燃料を連動させず、記録を社外に持ち出す
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忘れてはいけない。あなた自身も、上から同じ手で点数を抑えられている当事者だ。AI活用が加点されない構造も、原資の都合で点数が据え置かれる構造も、制度が変わらない前提で動けば退路は2つある。

1つ目は、AI活用の成果を社外で通用する実績として記録すること。「部下8人のチームでAIを導入し、週次の手戻りを減らした」は、今の評価シートには乗らなくても、転職市場の職務経歴書には乗る。査定に乗らない仕事でも、外の評価軸では資産になる(同じ論点を残業代の出ない査定でも扱った)。年に一度は棚卸ししておく。転職サイトに登録したまま動かない状態でも、記録だけは先に溜まる。

2つ目は、評価制度の不備そのものを記録に残すこと。AI活用が加点されない構造を、面談メモや1on1の議事に淡々と書いておく。制度改定が議題に上がったとき、あなたの観察が一次資料になる。

会社の点数に自分の燃料残量を連動させない。逃げ道がある状態で従うのと、ない状態で従うのは、同じ「従う」でも燃料の減り方が違う。

まとめ:評価に乗らない場所に、燃料は足さない
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AI活用が評価されないのは、あなたの工夫不足ではなく、評価シートにその欄がないという制度側の遅れだ。燃料は自分を回収する使い方と、既存項目に翻訳できる使い方の2か所にだけ向け、点数が抑えられたら言葉と別ルートで返す。

本記事は AI が下書きし、管理人が監修しています。

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Threads @naeworkai X @naeworkai

NAE
著者
NAE
IT業界で休職し、年収2,000万まで戻した中間管理職。「この努力、燃料計算合ってる?」が判断基準。頑張れとは言わない。→ 経歴はこちら/なぜ相談すべきか
査定で損をする構造 - この記事は連載の一部です
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