来月の全体集会で、開会の挨拶から質疑応答の想定問答まで、台本を書いているのはあなただ。今期の研修計画の構成案も、部門会議の進行メモも、頼んだ覚えのない仕事が毎年同じ手元に集まる。この手の仕事には共通点がある。査定シートのどこにも項目名がない。
flowchart TD
A[非評価労働] --> B{実働か判断か}
B -->|実働| C[AIに下書き]
B -->|判断| D[自分で決める]
C --> E[査定業務へ]
「誰かがやる仕事」は査定シートに載らない#
私が話を聞いてきた課長たちは口を揃えて言う。「全体集会の台本も研修の資料も、気づいたら自分が書いている」と。
全体集会の台本、研修の年間構成、会議の進行——この3つに共通するのは、誰かが用意しないと組織が止まる点だ。同時に、人事評価の項目にはどれも出てこない。
Microsoft Work Trend Index 2023 によれば、仕事時間の57%をメール・会議・チャットに費やしている。全体集会の台本づくりも研修の構成案も、この57%の内側に隠れている。数字に表れない実働が、数字に表れる仕事の時間を静かに削っている。
外から観察してきた限り、この種の仕事が課長に集まる理由は単純だ。組織の結節点にいる人間が、最も断りにくい位置にいるからだ。部門長にも部下にも押し返せない仕事は、いつも中間管理職の机に着地する。プレマネのポジションは、上からも下からも依頼を受ける構造になっているからだ。
実働と判断を分ければ、AIに渡せる部分が見える#
非評価労働のすべてを断るのは無理だ。だが、実働(下書きを書く作業)と判断(何を決めるかを選ぶ作業)は別の工程だ。判断はあなたに残し、実働だけをAIに渡す。
全体集会の台本#
全体集会の台本は、決定事項の中身ではなく「伝え方」の作業だ。開会の挨拶、部門紹介の順番、想定質疑への回答案。ここに新しい判断は要らない。
全社集会の司会台本を作ってください。
条件:
- 開会挨拶(30秒)、部門紹介(各1分×3部門)、質疑応答(想定問答3問)の構成
- 話し言葉で、句読点は多めに
- 想定問答は「聞かれたくない質問」を先に3つ挙げてから答案を作る
- 各パートの冒頭に司会が言う一文を太字で示す出てきた台本を読み上げて、言い回しだけ自分の口調に直す。決定事項の中身には手を入れない。
研修設計の構成案#
研修設計で時間を食うのは、内容の妥当性判断ではなく、章立てとタイムテーブルの調整だ。この調整作業は判断ではなく実働なので、AIに下書きさせて最小化できる。
新任リーダー向け半日研修の構成案を作ってください。
条件:
- 目的は「1on1で沈黙が続いたときの対応」
- 3時間、休憩10分×2を含む
- 座学とワークの比率は4:6
- 見出しレベルで章立てを出し、各章の所要時間を分単位で添える出てきた構成案は、社内の禁止事項(特定制度名など)だけ削って使う。ゼロから章立てを考える時間が消える。
議事の取り回し(進行メモ)#
会議の司会そのものはあなたがやる。だが「誰の発言の後に誰を振るか」「時間超過した議題をどう畳むか」の進行メモは、事前に作っておける。判断ではなく実働なので、AIに下書きさせられる。
以下の議題リストで、60分会議の進行メモを作ってください。
【議題】
1. A案件の進捗確認(担当:山田)
2. 来期体制案の初回議論(全員)
3. その他
条件:
- 各議題に想定所要時間を割り振る(合計60分)
- 議論が割れそうな議題には、10分で切り上げる場合の一言を用意する
- 冒頭に「今日この場で決めること」を1文で示すこれを手元に置いて司会をする。進行の判断はあなたがするが、台本はすでにある。
検査だけして、査定業務へ燃料を戻す#
3つの下書きが揃ったら、あなたの役割は「検査」に絞る。作り直すのではなく、確認するだけだ。
- AIに下書きさせる。実働の時間をゼロに近づける
- 検査は誤字・固有名詞・社内特有の言い回しの3点だけに絞る。内容から作り直さない
- 浮いた時間を1回だけ計る。30分なら30分と数字で残す
- 浮いた時間は、査定に載る本業(数字に直結する企画・提案・改善提案)に充てる。実働を手放した分だけ中核業務の時間が増える
検査の基準を3点に絞らないと、結局「自分で書き直す」に戻ってしまう。それでは燃料は減ったままだ。
逃げの一手#
AIの下書きが的外れで、検査よりも書き直しに時間がかかる日もある。その回は諦めて手動に戻し、次回のプロンプトに「今回外れた点」を1行足すだけでいい。
全体集会や研修が「あなたが目立つ場」として期待されている場合は、実働だけをAIに渡す。オチの一言や質疑応答の勘所は自分で足す。人前での判断は残し、下書きの労力だけ手放す。
それでも引き受け自体が多すぎるなら、次の依頼が来た時点で「今期はどちらを優先しますか」と上司に選ばせる。非評価労働を断る権利は、最初から存在する。
まとめ:査定に載らない仕事は、AIに実働だけ渡す#
全体集会の台本も研修の構成案も、判断ではなく実働だ。実働はAIに渡し、判断だけ自分に残す。
浮いた時間は、査定に載る本業に戻す。それだけで、雇われの算数は変わる。
本記事は AI が下書きし、管理人が監修しています。
