今週も先週も、あなたは実務のタスクと部下の1on1を同じ日に詰め込んでいる。両立しているように見えて、実際は両方とも中途半端になっている。
プレマネの燃料計算で示したとおり、マネジメント専任の課長はほぼ存在しない。実務とマネジメントを同時にこなすのが標準仕様である以上、「両立をやめて月単位で選ぶ」という基本設計はすでに書いた。本記事はその先、実際にどう棚卸しをして、どう配分を決めるかという手順に絞る。
flowchart TD
A[全タスク洗出し] --> B[4象限に仕分け]
B --> C[今月の主役決定]
C --> D[従は委譲か放置]
棚卸しをしないまま『両立』を続ける代償#
月単位で主役を決める、という発想は理屈としては分かりやすい。だが実践しようとすると、多くの課長がその手前で止まる。何をプレイングとして残し、何をマネジメントとして減らすのか、材料がないまま「今月はこっち」と決められないからだ。
外から観察してきた限り、この材料不足がプレマネの燃料切れを長引かせている。感覚で「今月は忙しい方」に流されると、結局は毎日両方にアクセルを踏む状態に逆戻りする。棚卸しをしないまま配分を語っても、絵に描いた餅で終わる。
棚卸しの型:タスクを4象限に仕分ける#
棚卸しの型はシンプルだ。直近2週間にやった業務を洗い出し、次の4象限のどこに入るかを1件ずつ振り分ける。
| 象限 | 定義 | 具体例 |
|---|---|---|
| プレイング核 | 自分にしかできない実務 | 顧客折衝、技術判断、障害対応 |
| プレイング委譲可能 | 手順化すれば渡せる実務 | 議事録作成、資料の初稿、定型調査 |
| マネジメント核 | 自分にしか判断できない対人業務 | 評価面談、1on1、役員説明 |
| マネジメント委譲可能 | 型があれば部下に渡せる業務 | 進捗確認、週次報告のとりまとめ |
この表を作ると、あなたが実際に燃料を使っているのは「核」の2マスだけだと分かる。残りの2マスは、AIか部下に渡す候補だ。棚卸しをせずに配分を決めるのは、在庫を数えずに来月の仕入れを決めるのと同じ無理筋だ。
月次配分の手順:主役月をどう決めるか#
棚卸しが終わったら、月次配分の手順は3段階で回す。月ごとにどちらに乗るか選ぶ、という基本設計はすでに書いた。ここではその決め方を具体化する。
- 四半期の頭に、向こう3ヶ月の主役を仮決めする。リリース前後や繁忙期はプレイング月、評価面談や異動シーズンはマネジメント月とあらかじめカレンダーに書き込む
- 月初に、委譲可能な2象限を誰に渡すか決める。プレイング委譲可能はAIに初稿を作らせ、マネジメント委譲可能は部下に型を渡して任せる
- 月末に、棚卸し表を10分だけ見直す。象限の振り分けが実態とズレていないかを確認し、翌月の主役判断に反映する
この3段階を回す限り、配分は気分ではなく記録で決まる。四半期単位で仮決めしておけば、月初に毎回悩む消耗もなくなる。
逃げの一手#
棚卸し表を作っても、上司が「今月もプレイングとマネジメント両方フルで」と押し切ってくる場合がある。
それはあなたの棚卸しが甘いからではない。会社が両立を維持したほうが人件費上都合がいい、という判断をしている状態だ。
このとき退路は2つある。ひとつは、棚卸し表を見せて「今月の主役はどちらか」と上司に一問だけ確認すること。もうひとつは、転職市場でプレマネ経験がどう評価されるかを、転職サイトで一度調べておくことだ。知らずに残るより、知って残るほうが消耗は少ない。
まとめ:配分は棚卸しから始まる#
両立をやめると決めても、材料がなければ配分は決まらない。棚卸し表で象限を仕分け、四半期単位で主役を仮決めしておくことが、月単位の燃料配分を現実の手順に変える。
本記事は AI が下書きし、管理人が監修しています。
