同期がポストオフで役職を外れた話を聞いた夜、スマホで「役職定年 いつから」と検索したことがある。出てくるのは会社ごとの解説記事ばかりで、自分の会社が何歳で降ろすのかはどこにも書いていない。当たり前だ。それは自社の就業規則にしか書かれていない数字だからだ。
flowchart TD
A[同期の通告] --> B[到達日を検索]
B --> C[差額は不明のまま]
A --> D[3点を棚卸し]
D --> E[月次で判定]
「いつから」を検索しても、日付しか出てこない#
役職定年の年齢は法律で一律に決まっているわけではない。厚生労働省のモデル就業規則も、役職・降職・異動の扱いは各社の就業規則の設計に委ねている。
だから検索して出てくるのは他社の体験談か、平均像を語る記事で、自分の会社の答えではない。その夜、就業規則を探し当てて到達年齢を確認できたとしても、手に入るのは1つの数字だけだ。
生活が回るかどうかは、その数字からは何も分からない。
到達日ではなく、前後の差額が生活を決める#
「いつから」を気にするのは、日付なら検索一発で分かる気がするからだ。だが実際に生活を左右するのは日付ではなく、その日の前後で手取りがどれだけ落ちるかという差額である。
差額を作るのは3つの数字だ。役職手当、賞与の役職者係数、住宅ローンの残債務。これは本人の意志力とは無関係に、会社の給与設計と自分が組んだローンの組み合わせだけで決まる。
到達日を先に調べて満足するのは、この3つの数字を見ないで済ませる先延ばしに近い。通告される前に何を済ませておくかは、ポストオフを通告される前に済ませる3つの算数にも書いた。今夜やるのはその前段——到達日ではなく、降りた後の月次が回るかどうかだけを先に確かめる作業だ。
役職手当・賞与係数・住宅ローン残を1枚に並べる#
3つの数字は、別々の書類に散らばっている。給与明細、賞与明細、住宅ローンの返済予定表。この夜のうちに1枚にまとめておけば、通告が来た日に慌てずに済む。
- 役職手当: 給与明細で、役職を外れたら消える行を確認する
- 賞与係数: 直近の賞与明細で、役職者と一般職の支給倍率の差を確認する
- 住宅ローン残: 返済予定表かアプリで、毎月の返済額と残債務を確認する
賞与係数は感情で見積もらない。裁量労働制の査定面談で使ったのと同じ紙1枚の発想で、数字だけを拾う。
この3つを、次の形で1枚にまとめる。
役職定年後 月次チェックシート
① 役職手当
現在の月額:______円
降職後の月額:______円(就業規則の該当条項を確認)
差額:______円/月
② 賞与の役職者係数
現在の年間賞与見込み:______円
降職後の年間賞与見込み:______円
差額を12で割った月割:______円/月
③ 住宅ローン残
毎月の返済額:______円
残債務:______円
完済予定:______年
④ 判定
降職後の手取り見込み = 現在の手取り − ①差額 − ②差額
月次収支 = 降職後の手取り見込み − (③毎月の返済額+生活費)
月次収支がプラスかマイナスか、ここで確定する④がマイナスで出たら、それは今夜のうちに分かってよかった数字だ。通告の場で初めて知るより、対応できる時間の長さがまったく違う。
逃げの一手:住宅ローンの相談窓口には今夜のうちに連絡できる#
月次収支がマイナスに出ても、その場で契約を変える必要はない。まずやれるのは情報収集だけだ。
住宅ローンの返済条件変更——返済期間の延伸や、一定期間の元金据置——を扱っている借入先の窓口に、条件だけ聞いておく。これは契約変更の申し込みではなく、選べる選択肢を増やす確認にすぎない。
役職手当が消えてから相談するのと、消える前に窓口の存在だけ知っておくのとでは、通告が来た日の焦りの量が変わる。固定費のうち止められるものが1つでもあれば、あわせて確認しておく。降職後の年収レンジそのものは専門職として雇われ続けるための年収の算数に整理した。
まとめ:役職定年は日付ではなく差額の話#
役職定年が何歳で来るかは、会社の就業規則にしか答えがない。だが降りた月の家計が回るかどうかは、今夜この3つの数字を並べれば分かる。
本記事は AI が下書きし、管理人が監修しています。
査定に載らない組織仕事を振られたその日に、そのまま出せる定型文が3通ある。
→ 期待値コントロール定型文集(抜粋版)続きはタイムラインに置いていく。
